月夜の跳ね遊び

ちょっと旧い、イタリア車とスクーターと自転車に乗りながら、写真をパチパチ撮りながら、思った事を書いていきます。

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つげ義春紀行 大原 「海辺の情景」 「庶民御宿(おんやど)」

僕はつげ義春という漫画家の作品が小学校の時から大好きで、48歳になった今でも愛読しています。

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■スタートは小学校4年生。朝日ソノラマ文庫の「紅い花」「ねじ式」の2冊でした。


2014年春から2015年秋にかけて東京に転勤、単身赴任となりましたが、2015年10月にまた京都に戻ることになり、異動前につげ義春の作品の舞台となった千葉に足を運んでみました。

計画した行先は3箇所。2日間かけての小旅行です。

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■スマホ一丁でも事足りますが、せっかくなのでEOS-1 Dsとズーム3本の布陣で行きます!

まずは外房の「大原」へ。『海辺の情景』の舞台です。つげ作品の中で僕が最も好きなマンガです。
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内容は割愛するとして、主人公とヒロインが散歩というか「淡い」デートをするシーンに登場する景色を見にやってきました。

一つは主人公が身の上話をする際に描かれている岩。わざわざ岩を見に(笑)。ファンなんてそんなもんですよね。

しかし僕が訪れた日は海は大荒れで波も高く、この岩の前の防波堤の上まで波が「ドッパーン!」と被さる始末。しかも足下のコンクリートは藻がびっしり生えてヌルヌル。足を取られたら大怪我してしまうような日でした。この日は大丈夫でしたが、日によっては立ち入り禁止になることもあるそうです。

岩の前に何とか到着。標準ズームで構図を決め、波が押し寄せたらそれを慌てて避け、飛沫(しぶき)を被りながら、絵に描かれたのと同じ様な波が撮りたいと何回もシャッターを切りました。防滴カメラで助かりました。

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■漫画と同じやぁ…(つд`)カンドー

「漫画と同なじやぁ…」と感激しながらバシャバシャと岩を撮った後は、さらに奥地に進みます。奥には、ヒロインが「ここ、すごいところね」と見上げる八幡岬の岸壁があります。

防波堤がその岸壁の手前で分断されているので、押し寄せる大波の間と間のタイミングを縫って、岸壁の下まで何とか移動しました。機材を持っての滑る岩場歩き…恐かった…。

岸壁直下。そそり立つ岩の迫力は凄く、つげファンでなくともこれは被写体にしたいのではないかな?と思いながらシャッターを切りました。

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■この目で見れて感無量です。

帰り道も防波堤は押し寄せる波浪で危険な上、もうズボンの裾はびしょびしょでしたが、何とか慎重に歩を進め、港に戻ることができました。

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■裾、びしょびしょです(つд`)


さて『海辺の情景』といえば「ミツマメ」ですね。

主人公が、海女をやっているおばさんが天草を煮て作った寒天のミツマメを、ヒロインにごちそうするという印象的なシーンがあります。
この地に来たら絶対にミツマメを食べなければ!と、まぁコンビニの、しかもミツマメではなく「あんみつ」しか手に入らなかったのですが、独りヒロインのセリフを思い出しながらいただきました。

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■「わっ ミツマメ!」とヒロイン


次に港を離れ、もう一つのつげ作品である『庶民御宿(おんやど)』のいちシーンに出てくる四つ角を探します。

迷うことなく、漁港からすぐにその四つ角はありました。
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漫画が描かれてすでに40年以上。四つ角の風景はすっかり変わっていましたが、そのコマの手前のトタン屋根の家は建在でした。

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■実在する四つ角

向かいのたばこ屋さんは普通の家に変わっていましたが、僕が写真を撮っていると、その元たばこ屋さんからおばあさんが空き瓶を捨てに出てこられました。

おばあさんがこちらに会釈されてこられたので、僕から声をおかけし、少しお話をさせていただきました。やはり漫画のとおり、元はたばこやさんだったそうです。

「そうそう、タバコと海産物と、あと釣具だったのよ。辞めて建て直しちゃったの。あぁ、この絵、うちの店そのまんまよ」と。

あと、お店をやっていた頃は、漫画の奥さんの様なエプロンを毎日していたとのこと。絵を見ながら「奇遇だわねぇ」と笑って仰ってました。若い頃のおばあさんをつげ先生がモデルにしたかもしれませんね。

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■きっとおばあさんがあの絵のモデルですよ(笑)

実在する四つ角。
そこに住む人とのふれあいもあり、いい思い出になりました。

次はつげ義春の代表作「ねじ式」の舞台、太海に移動します。

電車が1時間後やん!(つд`)ローカルヤン

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つげ義春紀行 太海 「ねじ式」

大原を後にし、氏の出世作かつ代表作「ねじ式」の舞台、太海(ふとみ)にやってきました。

つげ義春はこの地をプライベートで何度も訪れています。
よほど気に入ったのでしょうね。

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昭和43年ごろ 撮影:つげ義春

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平成27年 撮影:海兎

47年後の同じ景色。 三角岩が同じと思います。浜は随分後ろにきていますね。
同じようなトーンに加工してみました。

似たような景色が近くの「仁右衛門島」にもありますが、網を直しておられた漁村のおじいさんにつげ写真を見せ、仁右衛門島ではなく、確かにそこの浜から撮った写真だねと教えていただきました。

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■おじいさん、ありがとうございました。

この浜は『ねじ式』の冒頭で主人公がメメクラゲに噛まれて静脈を切断されてしまう海岸です。海水浴に来たのにえらい災難やん! そしてここから主人公がイシャを探してのテッテ的な漁村徘徊が始まるのです。

そう思うと、単なる砂浜と海も「おぉ…これがねじ式の浜かぁ」と感激してしまいますね。まったくファンというのは安いものだ(笑) 単なるフィクションなのにね(;´д`)

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■メメクラゲに刺される浜


次に浜を離れて、僕も「ねじ式青年」と同様、迷路のような漁村を散策してみました。
まぁどう考えてもこんなとこにイシャなんてないよね。

ただ、この漁村付近は「新日本百景」に選ばれており、昭和天皇・平成天皇も観光にお越しになった村であり、民宿は充実しておりました。僕もいつか泊りに来たいな。お魚が美味しいんだろな。

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■風光明媚な漁村でした。初日の出の時には新宿から直行バスが来てえらい騒ぎになるそうです。

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■「画家の宿」と書いてありました。味のある宿もあります。


さて、ついにこの太海探訪のメーンエベントです。
『ねじ式』の主人公がせっかく汽車に乗ったのに、またもとの漁村に舞い戻ってくることになったあの衝撃的なシーンが描かれた場所です。

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■何の変哲もない場所だが、つげファンには「聖地」だ(´▽`)ノ

実際は何の変哲もない路地。
何を嬉しそうに写真撮っとんねんこいつは?という感じですね。

しかし僕はもうコーフンして大変です(笑)。バシャバシャとシャッター切っています。


前述の写真と同様、この何の変哲もない写真と原作を合わせてみますね。

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あぁ、もうそのまんまやん…(つд`)カンドー

一度来てみたかった「ねじ式路地」…心が満たされました。 マジで来て良かったわ…。


明日は「やなぎ屋主人」の舞台、内房に移動します。

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つげ義春紀行 内房 「やなぎ屋主人」

つげ義春紀行2日目。昨夜は一旦東京に戻り、明けて再度千葉へ。昨日の外房とは異なり、今日は内房です。

つげ義春の作品に「やなぎ屋主人」というのがあります。

やるせない気持ちで発作的に東京から千葉行きの汽車に飛び乗った主人公が、一夜の宿を食堂「やなぎ屋」に求め、その夜ふしだらな想像で世を明かし帰宅。
しばらくして再度やなぎ屋を訪れるも、ふしだらな気持ちを抱いた対象の娘さんは、自分のことを全く覚えていなかった…という、男の勝手な思い込みを一蹴されてしまうお話。

原作では「N浦」駅となっています。
ドキドキしながら行ってみました。

原作では店の外観こそ別の建物が描かれていますが、一旦主人公が店内に入ってからの景色は、もう作品のそのまんまでマジでびっくりしました。

例のごとく、原作と合わせてみますね。

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■40年間、何も変わっていない入口。おかもちの位置も変わらず驚きを隠せない(;゚д゚)

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■かつ丼を…

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■主人公の席で(*´∀`)*ワーイ

壁のしっくいは、あまりに汚れて暗いので、数年前に白い壁紙にしたとのことです。そういうのはめったに来ないつげファンなんか無視して、食堂としてどんどんやればいいですよ(笑)

さて食堂ですので注文。

原作のとおりに「カツ丼」をお願いし、いただきました。

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■年間5人(少ない!)ぐらいのファンが来て、みなさん本編の通り、カツ丼を頼むそうです。

食後、いろいろと話がはずみ、おかみさんから貴重なお話を伺うことができました。

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■トークタイム(*´∀`)*

つげ氏がこの家に実際に泊まったのは、現在のおかみさんの先代のお父様とお母様が食堂をしていた頃の話。

当時は駅の向こう側がすぐ海(海岸)で(今は延々と数キロに渡り埋め立てられ海浜工業地帯となっている)、店も今みたいに多くなく、3軒があったのみ。おかみさんちの食堂は駅に出前を持っていっていたつきあいから、終電を逃したつげ氏が駅員に宿を尋ねたところ、駅員がおかみさんの食堂に電話をしたのだそうです。

つげ氏は真夜中に来て、一晩過ごし、朝ごはんを食べて出て行っただけ。
まさかその間にこれだけの家の写真を撮って、後に漫画にしていたなんて、家の誰も知らなかったそうです。ファンが来て初めて知ったとのこと。

細々と気ままに、開店したり開けなかったりされているそうで、今日はラッキーでした。
話している途中で、夜勤明けの娘さんが帰ってこられました。つげ氏が泊まったときのご夫婦経営の時代よりも、今の方が「リアルやなぎ屋」ってことですかね。

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■急にふしだらな気持ちになる階段(;´д`)。 こたつ部屋との位置関係は原作とは異なります。

娘さんもおかみさんに「お店をしている方が老化のためにもいいから続けるよう」言っておられるとのこと。お母さん思いのいい娘さんですね。

さんざんお話して、楽しい時間を過ごさせていただきました。
カツ丼、ごちそうさまでした。

最後に原作のラストシーンよろしく、おかみさんと記念撮影。
お店の外観は原作と違うので、店内・入口で。
娘さんに撮っていただきました。夜勤明けのところ申し訳ない&ありがとうございました。

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■さすがに「包丁を持たせてくれ」とは言えませんでした(笑)

でも、これで僕も「やなぎ屋主人」になれた様な気がしました。


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去り際に、「電車で食べて」とミカンとお菓子のお土産もいただきました。
重ね重ね、ありがとうございます!

おかみさん、これからもお体に気をつけて。

とても貴重で楽しい「つげ義春紀行」になりました。感謝感激です。

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別ブログを準備しています

大半が駄作というか堕作なこのブログから、
個人的に気に入っている写真のみを整理しようとしています。

STREET SNAP!!

というブログを仮立ち上げ中です。
月夜の跳ね遊びに掲載していた写真をそのまま移動させる予定です。

新しく撮った写真はそちらに掲載していきます。

引き続き、どうぞよろしくお願いします。
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国鉄色で牽引!

昨日(2月6日)出勤で駅に行ったら、平日の朝なのに撮り轍さんがいっぱい。
「何だ何だ?」と思いながら大阪駅へ。

するとトワイライトエキスプレスの機関車が!

国鉄色EF651035
■『ありし日のブルートレイン』 スマホのカメラ

EF65 1000番台 国鉄色です。
このカマで牽くのを見るのは、僕は実に丸2年ぶりです。

日頃もありがたいことに京都の向日町操車場にてこいつと1024番が働いていますが、やっぱり客車を牽引して、そして何よりヘッドマークを付けてる姿が最高に良いです!

撮影してたら、おもわず遅刻しそうになりました(笑)

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