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月夜の跳ね遊び

ちょっと旧い、イタリア車とスクーターと自転車に乗りながら、写真をパチパチ撮りながら、思った事を書いていきます。

Leica M3 海外ではOKで日本じゃダメなこと

先日、サントリーミュージアムに行きました。
今回の企画はウィーン近代画、中でもクリムトとシーレが代表展示でした。僕はシーレが日本に来ているのをお目当てに行きました。シーレの展示部屋だけを訪れ、小さな部屋(13点の展示)の中を5周まわって何度も何度も同じ絵をゆっくり見て、他は見ないで帰ってきました。僕にとってはクリムトや他の絵画はどうでもよく、長年焦がれていたシーレの絵だけを見ることに興味がありました。おかげで非常に濃密な時間を過ごすことができました。

さて、日本の美術館や博物館で海外と比べて少し不満なことがあります。入場料が有料なのはしかたがないと思いますが(海外では公立美術館は大抵無料、私立でも無料で芸術を開放しているところが多いですよね)、一番不満なのはゆっくりスケッチや撮影ができないことです。海外ではイーゼルを立てて気に入った絵を何日もかけてスケッチすることができますし、撮影も三脚を立てたりストロボさえ焚かなければOKなのですが、日本では両方がダメらしい。美術品を所蔵していない「建物」だけの美術館が多いからでしょうか。それとも他者の鑑賞者への迷惑を考えない人が日本では多そうだからでしょうか。

シーレ
■『マリア・シュタイナーの肖像』 エゴン・シーレ 1918年 鉛筆/厚紙
 Leica M3/Snapshot Scooper 25mm F4

憧れの絵にようやく逢えました。
おうちでポスターを撮影した…のかな? ちなみに目測・ノーファインダーです。
後はみなさんのご想像におまかせします(笑)。M3はホントにシャッター音が静かですね。


 



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(後日の追記)
この写真の掲載について(というか撮影行為そのものについても)随分と反響がありましたので、基本的な考えを書いておこうと思います。

まず「ブログに載せて著作権は大丈夫ですか?」という旨のメールを複数いただきました。ご心配ありがとうございます。エゴン・シーレは死後50年を既に過ぎ、その著作権は現在では「パブリック・ドメイン」となり、広く世界の誰もがこの絵画を自由に利用することができます。この基本的な考え方があるから、海外の美術館では模写も撮影も問題なく行うことができるのです。

次に「絵の所有者や、借りたサントリーミュージアムの権利を侵しているのでは?」というご意見もありました。これも気になるところですね。確かに絵画の所有権は存在します。しかし所有権は「有体の著作物(物体としての絵)」に付随する「無体の著作物(絵画イメージそのもの)」を支配する権利ではなく、後者は著作者の死後50年が過ぎればみんなのものになりますので、全く問題ありません。

日本の美術館では、憶測の域を超えませんが、展示企画によって著作権がある作品もパブリックドメインの作品も展示するため、いちいち「今回は撮影OK」「今回は禁止」とするのも邪魔臭い、そしてどの国内美術館も「撮影禁止」にしてるしうちもその運用で…という、あまり高級でない考えでもって運用を行っているのでしょう。
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