月夜の跳ね遊び

ちょっと旧い、イタリア車とスクーターと自転車に乗りながら、写真をパチパチ撮りながら、思った事を書いていきます。

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つげ義春紀行 内房 「やなぎ屋主人」

つげ義春紀行2日目。昨夜は一旦東京に戻り、明けて再度千葉へ。昨日の外房とは異なり、今日は内房です。

つげ義春の作品に「やなぎ屋主人」というのがあります。

やるせない気持ちで発作的に東京から千葉行きの汽車に飛び乗った主人公が、一夜の宿を食堂「やなぎ屋」に求め、その夜ふしだらな想像で世を明かし帰宅。
しばらくして再度やなぎ屋を訪れるも、ふしだらな気持ちを抱いた対象の娘さんは、自分のことを全く覚えていなかった…という、男の勝手な思い込みを一蹴されてしまうお話。

原作では「N浦」駅となっています。
ドキドキしながら行ってみました。

原作では店の外観こそ別の建物が描かれていますが、一旦主人公が店内に入ってからの景色は、もう作品のそのまんまでマジでびっくりしました。

例のごとく、原作と合わせてみますね。

N-ura02.jpg
■40年間、何も変わっていない入口。おかもちの位置も変わらず驚きを隠せない(;゚д゚)

N-ura03.jpg
■かつ丼を…

N-ura01.jpg
■主人公の席で(*´∀`)*ワーイ

壁のしっくいは、あまりに汚れて暗いので、数年前に白い壁紙にしたとのことです。そういうのはめったに来ないつげファンなんか無視して、食堂としてどんどんやればいいですよ(笑)

さて食堂ですので注文。

原作のとおりに「カツ丼」をお願いし、いただきました。

tsuge021.jpg
■年間5人(少ない!)ぐらいのファンが来て、みなさん本編の通り、カツ丼を頼むそうです。

食後、いろいろと話がはずみ、おかみさんから貴重なお話を伺うことができました。

tsuge022.jpg
■トークタイム(*´∀`)*

つげ氏がこの家に実際に泊まったのは、現在のおかみさんの先代のお父様とお母様が食堂をしていた頃の話。

当時は駅の向こう側がすぐ海(海岸)で(今は延々と数キロに渡り埋め立てられ海浜工業地帯となっている)、店も今みたいに多くなく、3軒があったのみ。おかみさんちの食堂は駅に出前を持っていっていたつきあいから、終電を逃したつげ氏が駅員に宿を尋ねたところ、駅員がおかみさんの食堂に電話をしたのだそうです。

つげ氏は真夜中に来て、一晩過ごし、朝ごはんを食べて出て行っただけ。
まさかその間にこれだけの家の写真を撮って、後に漫画にしていたなんて、家の誰も知らなかったそうです。ファンが来て初めて知ったとのこと。

細々と気ままに、開店したり開けなかったりされているそうで、今日はラッキーでした。
話している途中で、夜勤明けの娘さんが帰ってこられました。つげ氏が泊まったときのご夫婦経営の時代よりも、今の方が「リアルやなぎ屋」ってことですかね。

tsuge020.jpg
■急にふしだらな気持ちになる階段(;´д`)。 こたつ部屋との位置関係は原作とは異なります。

娘さんもおかみさんに「お店をしている方が老化のためにもいいから続けるよう」言っておられるとのこと。お母さん思いのいい娘さんですね。

さんざんお話して、楽しい時間を過ごさせていただきました。
カツ丼、ごちそうさまでした。

最後に原作のラストシーンよろしく、おかみさんと記念撮影。
お店の外観は原作と違うので、店内・入口で。
娘さんに撮っていただきました。夜勤明けのところ申し訳ない&ありがとうございました。

tsuge023.jpg
■さすがに「包丁を持たせてくれ」とは言えませんでした(笑)

でも、これで僕も「やなぎ屋主人」になれた様な気がしました。


tsuge024.jpg

去り際に、「電車で食べて」とミカンとお菓子のお土産もいただきました。
重ね重ね、ありがとうございます!

おかみさん、これからもお体に気をつけて。

とても貴重で楽しい「つげ義春紀行」になりました。感謝感激です。

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